仲井真沖縄知事 沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設(沿岸案)について、修正の条件を付けて基本的に容認する意向を固めた。日米両政府が合意した昨年10月の米軍再編中間報告以降、一貫して沿岸案に反対してきた県の事実上の方針転換を意味する。これにより在日米軍再編を巡る動きは加速する可能性が出てきた。
関係者によると、仲井真知事は県内の移設推進派に「春ごろまで(決断を)待ってほしい」と伝えている。また、27日の記者会見で「移設は早い方がいい」「(沿岸案は)無視できない。変更がどこまであり得るのか」と修正を条件に移設に前向きな姿勢を示した。移設協議に入る条件と位置づけてきた「普天間飛行場の閉鎖状態」の意味についても「政府がそう言ってくれればいい。あとは信頼関係だ」とハードルを下げている。
また、県も防衛庁に対し、水面下で沿岸案の微修正の可能性を打診している。これを受けて防衛庁は修正案を検討しており、移設協議は沿岸案の修正を軸に、合意への地ならしが続いている。
ただ、米側は一貫して沿岸案の修正には応じない意向を崩しておらず、なお曲折がありそうだ。
仲井真知事は、11月の知事選で「沿岸案には賛成できない」「3年以内に普天間の危険性除去を実現する」などと訴え、初当選したが、当選後は「普天間飛行場の危険性除去策を政府が示せば(沿岸案を)全面否定しない」と柔軟な姿勢に転じていた。【三森輝久、上野央絵】
12月29日17時0分配信 毎日新聞