12月23日、イスラエルのオルメルト首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長が初の公式会談を行った。(2006年 ロイター/Avi Ohayon) 【エルサレム=三井美奈】イスラエルのオルメルト首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、エルサレムのイスラエル首相公邸で約2時間にわたり会談した。
イスラエルとパレスチナの首脳会談は昨年6月以来で、今年5月にオルメルト首相が就任してからは初めて。
オルメルト首相は同日夜、公邸玄関に議長を出迎えてほおずりを交わし、アリザ夫人を紹介するなど親密ムードの演出に努めた。一方の議長は、オルメルト政権下でガザ攻撃が続いたことなどもあり、硬い表情を崩さなかった。
会談に同席したエレカト元自治政府交渉相によると、オルメルト首相は会談で、今年1月にイスラム原理主義組織ハマスが評議会(国会)選で大勝して以来、パレスチナ側への引き渡しを停止していた代替徴収分の関税(約5億ドル)のうち、1億ドルの送金を表明。イスラエルが「治安維持」名目で行っているヨルダン川西岸の通行制限を緩和することも約束した。
一方、議長が強く求めていたパレスチナ人収監者の釈放問題では決着がつかなかった。ガザ地区で先月末に発効したイスラエル、パレスチナ間の停戦のヨルダン川西岸への拡大も見送られた。