政府は2007年度から、外国人向けにニュースや情報番組を24時間放送している「NHKワールドTV」の海外配信を強化する。
07年度予算に約6000万円を計上して、米国などの地元ケーブルテレビ(CATV)局と契約し、情報発信力を高めるのが狙いだ。
ワールドTVは、日本国内で放送しているニュースや情報番組を日本語と英語で、日本と同時に放送している。現在は約180か国、7200万世帯で受信可能だ。しかし、受信には3メートル以上の大きなパラボラアンテナが必要で個人家庭に設置するには経費負担が大きい。視聴者の大幅増には、地元CATVのチャンネルを借り上げ、放送を委託することが不可欠だ。
政府は07年度、日本に対する世論形成に影響力を持つ有識者や知日家が多い米ワシントン地域のCATVと契約を結ぶ方針だ。08年度以降はニューヨーク、ボストンなど米国の主要都市から順次、地元CATVとの契約を増やす考えだ。
国際放送では、CNN、BBCなど米英メディアの独占状態が続く一方、ドイツ、フランス、中国、韓国なども番組充実や使用言語の多様化、視聴可能地域の拡大に巨額の費用をかけており、日本は立ち遅れている。
(2006年12月29日10時50分 読売新聞)