白衣を着てロボットの「治療」を行うロボクリニックの大野院長=大阪市福島区で、杉本康弘撮影 ロボットのための専門病院「ロボクリニック」(大野一広院長)が、大阪市内にオープンした。受診の対象は「市販されているほぼすべてのロボット」で、世界的に珍しい試みという。初診料は、見積料金込みで5000円。“入院患者”第1号となる身長約30センチの二足歩行ロボットが30日、東京都文京区から宅配便で到着し、治療がスタートした。
診療科目は、市販ロボットの修理を受け持つ「一般治療科」と、動作プログラムなどの改良を行う「リハビリ科」の二つ。院長でロボット技師の大野さんのほか、機械工学や制御プログラムなどが専門の技術者3人が非常勤ドクターを務める。
クリニックは、航空機部品やロボットのメーカー・システクアカザワ(同市)が、工場の一角に開設した。ロボットの健康チェックをする「診療室」、部品交換や修理を行う「治療室」、治療したロボットの動作確認などを行う「リハビリ室」を備えている。
初年度の事業売り上げは600万円が目標。ホームページなどを通じて治療を受け付け、1体ごとにカルテを作成する。
市販ロボットでよく見られる故障は、駆動モーターの不具合、配線切れ、フレームの破損など。修理用部品の調達に時間がかかるものを除き、入院期間は最長でも1週間程度にとどめ、できるだけ早く所有者のもとに返す方針という。
赤澤洋平・同社社長は「市販ロボットは、メーカーによって補修サービスの体制が十分でない。せっかく購入したのに動かなくなってお蔵入りしているロボットは相当数あるはず。幅広くニーズに応えたい」と話している。
asahi.com 2006年08月31日15時07分