“姉妹”の引き取り手は?(右が『崖っぷち犬』)=徳島県神山町の県動物愛護管理センターで◇徳島市の山の急斜面で先月救出された「崖っぷち犬」が、保護先の徳島県動物愛護管理センター(同県神山町)で、元気を取り戻しつつある。
◇来月末の「飼い主をさがす会」で引き取り手が決まる。全国中継された注目雌犬だけに、関東を含め各地から107件の引き取り希望が。
◇実は救出劇の5日前に同じ斜面で保護された雌犬とそっくり。姉妹か親せきとみられる2頭が「崖っぷち」から脱した根性で幸せを勝ち取るか。【加藤明子】
12月31日17時15分配信 毎日新聞
「崖っぷち犬」その後
“姉妹”の引き取り手は?(右が『崖っぷち犬』)=徳島県神山町の県動物愛護管理センターで◇徳島市の山の急斜面で先月救出された「崖っぷち犬」が、保護先の徳島県動物愛護管理センター(同県神山町)で、元気を取り戻しつつある。
◇来月末の「飼い主をさがす会」で引き取り手が決まる。全国中継された注目雌犬だけに、関東を含め各地から107件の引き取り希望が。
◇実は救出劇の5日前に同じ斜面で保護された雌犬とそっくり。姉妹か親せきとみられる2頭が「崖っぷち」から脱した根性で幸せを勝ち取るか。【加藤明子】
毎日新聞 2006年12月30日 22時13分
「崖っぷち犬」 捨てられる予備軍、何匹も 徳島
管理センターの職員からえさをもらう通称「崖っぷち犬」。少しずつ人間に慣れ始めている=徳島県神山町で「あの犬」は徳島市の隣町にある県動物愛護管理センターにいた。
生後約7カ月のメス。名前はまだない。でも、職員の間では「あの犬」で通っている。
11月22日だった。JR徳島駅から西約4キロ、眉山(びざん)の地上50メートルの崖(がけ)で動けなくなり、消防隊員が張ったネットに足をばたつかせながら飛び込んで助けられた。救出作戦は計11時間に及んだ。
それから3週間後の今月13日。管理センターの職員を驚かせた。
衰弱がひどくおりの中でずっとうずくまっていたが、この日午後、初めて外に出てきたのだ。担当の女性職員がペット用の小さなチーズを差し出すと、小刻みに震えながら、鼻を近づけパクッと食べた。頭をなでても逃げなかった。
野良犬で人に慣れていないうえ、人間で言えば10代後半の思春期に当たる過敏な「乙女」。女性職員は「人間に近づいてくるなんて大きな進歩です」。保護時の体重は7.7キロだったが、「体が大きくなった」という。
「こっちに姉妹がいるよ」。男性職員が隣のおりを指さした。
同じ茶色の毛並みのメス。体格もほぼ一緒。救助劇の6日前、崖のさらに上の斜面で、消防署員にひっそりと保護されたのだという。「姉妹だと思う。一緒に崖を下りようとしたのだろう」と、男性職員は推測する。
現場の崖を訪ねた。近くの小さな公園に、野良犬が5、6匹。中型犬が多く、体が汚れ、毛が抜けて皮膚が見えている。
「人がえさをやるからどんどん増える」。毎日、公園を散歩するという男性(70)が教えてくれた。10匹以上いることもあるという。
徳島保健所は救助劇の後、公園周辺をパトロールして計15匹の捨て犬を保護した。すべて段ボールに入れられていた子犬だった。「崖っぷち犬」の予備軍だ。同保健所の久米明徳さん(44)は「あれだけ騒がれた後なのに、なぜ分かってくれないのか……」と嘆く。
保健所や飼い主から管理センターに持ち込まれた犬は、早ければ7日で殺処分される。
「あの犬」には、引き取りたいと全国から計100件余りの申し出が来ている。「前に飼っていた犬に似ている」「お土産屋の看板犬にしたい」――。
犬の「広報係」を務める管理センター事業係長の山根泰典さん(45)は、その一部にこう返事を出した。「お近くの施設にも保護された犬はたくさんいます。その犬たちを助けてください。絶対この犬である必要はありません」
04年度に全国の施設で殺処分された犬は9万3985匹。保護された犬のうち、引き取られるのは1割にも満たない。
「あの犬」はおりの中で年を越し、1月の譲渡会で「姉妹」とともに新しい飼い主が決まる。
asahi.com 2006年12月19日08時02分
地上50m急斜面に犬、2日がかりで無事救出 徳島
コンクリートの壁面で行き場を失った犬=22日午前10時すぎ、徳島市加茂名町で徳島市の眉山の急斜面(地上50メートル)から、保護ネットにダイビングして無事救出された野良犬に、全国から「飼いたい」との声が寄せられている。
犬は、生後半年の雌の雑種。貧血気味だが、けがはなかった。保護した徳島県動物愛護管理センターで体調を整えたうえで飼い主を募るが、既に30件余りの申し出があるという。
asahi.com 2006年11月23日10時51分
救いの網、「一犬」落着…崖っぷちで6日間立ち往生
崖っぷちの犬、ナイスキャッチで救助(徳島市加茂名町の眉山北側斜面で)徳島市の眉山の急斜面にある土砂崩れ防止用のコンクリート製壁のくぼみ(高さ約50メートル)で、6日間にわたって動けなくなっていた犬を、市西消防署の隊員らが22日、ロープや安全ネットを使って無事救出した。
17日に住民から同消防署に連絡があり、隊員が21日、網で捕獲しようとしたが、中断していた。
この日は、隊員ら17人で作業を再開。隊員が網を伸ばすと、犬は用意した安全ネットの上に落ちて無事保護され、見守っていた100人を超す住民から歓声が上がった。
犬は生後約6か月の雑種で、徳島県動物愛護管理センターが保護。全国各地から「引き取りたい」との申し出が50件近くあるという。
(2006年11月22日21時58分 読売新聞)
絶壁犬 レスキュー隊員が無事救出 徳島・加茂名
救助するレスキュー隊の網から逃れようと斜面を降りようとする犬=徳島市加茂名町で22日午前11時55分、武市公孝写す徳島市加茂名町の眉山(びざん)ふもとの急斜面で、崩落防止用擁壁のコンクリート枠に犬が迷い込み、動けなくなった。住民によると既に5日が経過し、「自力での脱出は不可能」と判断した徳島市消防局は22日午前9時からレスキュー隊員約20人を出動させ、正午前に救出した。
擁壁は高さ約100メートル。約3メートル四方の格子状のコンクリート製枠が積み上げられた形状。擁壁上部の茂みから下りてきたとみられ、高さ約50メートル付近にいた。17日昼ごろ、住民が鳴き声に気付き、徳島保健所に通報した。体長約70センチの雑種犬とみられ、生後数カ月程度。首輪は付けていない。
保健所から通報を受けた同消防局は、脱出できるとみて見守っていたが、21日朝から救出活動を始めた。レスキュー隊員が近付いて網で捕獲しようとしたが、犬は隣の枠に飛び移るなどして逃げ、失敗した。
22日朝から、犬のいる枠の下に転落防止ネットを取り付けた後、保護した。同保健所は「多くの人に支えられ助けられた尊い生命。里親として育てたいという申し出も既に数件あり、健康状態が回復したら引き渡したい」と話している。【加藤明子、向畑泰司】
(毎日新聞) - 11月22日17時11分更新
地上50m急斜面に犬、2日がかりで無事救出 徳島
急斜面で犬(右下)の救出を続けるレスキュー隊員ら=22日午前10時10分、徳島市加茂名町で徳島市中心部にある眉山(びざん)北側の急斜面で22日午前、徳島西消防署による犬の救助作戦が展開された。地上50メートルにある土砂崩れ防止用コンクリート壁面のヘリに迷い込んだ犬を同署が前日に救出しようとしたが、空振りに終わったため再挑戦。正午前、2日がかり計11時間に及ぶ活動の末、救出に成功した。
現場は同市加茂名町にある眉山のふもと付近の住宅地近く。犬は体長約50センチの野良犬で、17日昼、近所の男性が鳴き声に気付き、同署に通報した。同署は自力で脱出できないと判断し、21日、レスキュー隊員らが救出にあたったが、差し出した網から逃げるなどしてうまくいかなかった。
22日午前9時前、同署員17人態勢で、救助を再開。約7メートル四方のネットを高さ約80メートルの地点からつり下げて、犬のすぐ下に固定した。隊員が網付きの棒を近づけたところ、犬はネットに飛び降りて無事保護された。
その瞬間、作業を見守った近所の人たち約200人から拍手と歓声がわき上がった。近所の主婦は「助かって本当によかった。早く何か食べさせてあげて」と胸をなで下ろしていた。
asahi.com 2006年11月22日13時08分

