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MM20060731235140784L0.jpg 多数の民間人の犠牲を出したレバノンの南部カナの空爆現場=中村光一撮影

 【カナ(レバノン南部)=柳沢亨之】イスラエル軍の空爆で30日、子供37人を含む54人が死亡したレバノン南部の村カナに、記者は31日入った。

 めちゃめちゃに破壊された現場のがれきの下には、乳児用のオムツや小さな靴、女性用のスカーフなどが散乱。爆撃が一瞬にして民間人の命を奪った現実を物語っていた。

 空襲に直撃された2階建ての建物の一つは、村では珍しい鉄骨造りだった。建物の所有者で農業を営むアッバスさん(30)の親族らが、村内の別の地区から数日前、安全を求めて移り住んでいた。

 がれきの下には、爆撃直前の生活が時間が止まったように残されていた。「乳幼児用」と書かれた解熱剤の箱。ピンク色のカーディガンを入れた女性用の手提げカバン。

 アッバスさんによると、爆撃は30日午前1時ごろ、3分間隔で2回起きた。1回目の空襲で建物の一部が破壊された時、就寝中の女性や子供、高齢者は逃げ切れず、2回目の大きな爆撃で死亡した。

 アッバスさんは父(70)、母(66)、兄(40)、おい4人、その母親(29)を失った。「この母親は生後1週間のおいを胸でかたく抱いたまま息絶えていた」と語り、拳を握りしめた。

(2006年7月31日23時44分 読売新聞)



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