放火による火災で入院患者が死亡した成増厚生病院の南棟=東京都板橋区三園で15日午後4時ごろ、佐々木洋写す東京都板橋区の「成増厚生病院」で15日、入院患者1人が死亡した火災で、現住建造物等放火容疑で逮捕された統合失調症患者の男(50)が、「放火に使ったライターは、病院内のナースステーションから持ち出した」と供述していることが16日、警視庁の調べでわかった。
都の指針では、病室内に患者が危険物を持ち込まないようチェックすることを病院に求めており、警視庁は、病院側の管理体制に不備があったとみて関係者から事情を聞いている。
調べによると、男は14日夜の就寝前、看護師が立ち会って喫煙した際には、職員が火を付けており、ライターは渡していなかった。
また、同日夜の所持品検査でもライターは発見されていなかった。このため同庁がライターの入手先を追及したところ、ナースステーションから持ち出したことを認めたという。
一方、同病院の入院患者のうち新たに患者の男性(54)も、のどの痛みを訴えて軽症を負っていたことが判明し、負傷者は計5人になった。
(2006年10月16日13時7分 読売新聞)
病室放火 患者5人死傷 入院男逮捕 東京
15日午前2時10分ごろ、東京都板橋区三園1の精神科病院「成増厚生病院」(新貝憲利院長、689床)の南病棟2階の個室の病室から出火、室内の約6平方メートルを焼いた。同階にある別の個室の女性入院患者(52)が煙を吸って死亡。それぞれ別の個室の男性(53)と女性患者(57)が重体、2人の男性患者が重傷を負った。火元の個室に入院していた患者の男(50)が「自室のふとんにライターで火をつけた」と認め、警視庁高島平署は現住建造物等放火容疑で逮捕した。
調べに対し、男は「ナースステーションにあった入院患者の持ち物の保管場所からライターを持ち出した。夜まで騒ぐ患者がいるので、火事を起こして困らせようと思った」などと供述している。男は04年から同病院に入院しているが、供述内容などから同署は刑事責任を問うことは可能と判断した。
調べや病院によると、個室は外側から施錠され、内側から開けられない構造になっている。症状が重い患者のために用意されており、精神保健福祉法などに基づき、夜間から朝にかけて施錠をしているという。患者が個室に入る際は、看護師が危険物などを持ち込んでいないかチェックすることになっている。男は前日夜は午後9時ごろに個室に入ったが、看護師は異常に気づかなかったという。
出火当時、病院職員がバケツなどで消火活動に当たったが消し止められず、個室にいた患者5人が室内に閉じ込められた。駆け付けた消防隊員に救助されたが、亡くなったり負傷した。同病棟は鉄筋コンクリート4階建て。219人が入院し、うち2階と3階の患者約100人を一時避難させた。
新貝院長は「患者と家族には深くおわびを申し上げる。再びこのようなことのないよう、細心の注意を払いたい」とコメントした。
成増厚生病院は精神科を中心にアルコール依存症の治療なども行っている総合病院で、病院全体で614人が入院している。【棚部秀行、佐々木洋】
(毎日新聞) - 10月16日9時54分更新
病院火災で患者6人死傷・入院中の患者、放火容疑で逮捕
15日午前2時ごろ、東京都板橋区三園1の「成増厚生病院」の南病棟(鉄筋コンクリート4階建て)2階から出火、病室内の約6平方メートルを焼いた。この火事で、別の病室の女性(52)が煙を吸うなどして死亡。50歳代の男女2人が意識不明の重体となり、ほかの3人が重軽傷を負った。
警視庁高島平署は火元となった病室に入院中の男(50)が布団に火をつけたとして、同日午後、男を現住建造物等放火の疑いで逮捕した。
調べによると、火元は精神科病棟で、症状が比較的重い患者が入院する個室6室のうちの1室。個室はいずれも外から施錠され、内側からは開けられない状態だった。同病院は「精神保健福祉法などの規定に沿って施錠していた」としている。
出火時、駆けつけた職員が火元の個室を開けて消火しようとしたが煙がひどく、ほかの五室を解錠できないまま避難せざるを得なかったという。
NIKKEI NET 2006/10/15 (22:00)
東京・板橋の病院で火災、患者死亡 容疑の患者の男逮捕
15日午前2時ごろ、東京都板橋区三園1丁目、成増厚生病院(新貝憲利院長、689床)の精神科病棟2階で、重症患者用の病室の一室から出火、約6平方メートルが焼けた。火元近くの別の病室にいたとみられる入院中の女性(52)が、煙を吸うなどして死亡。ほかに入院していた男女5人が重軽傷を負った。高島平署は同日、火元の病室にいた入院患者の男(50)を現住建造物等放火の疑いで逮捕した。病院側の管理態勢についても調べている。
同署の調べでは、男は同日午前2時ごろ、室内の布団にライターで火を付け、壁などを焼いた疑い。「近くの病室の入院患者が始終ドアをたたきうるさかったので、火を付ければやめると思った」と話している。ライターは事前に、同階のナースセンターからひそかに持ってきた、と話しているという。男にけがはなかった。
同病院などによると、病院の精神科病棟は4棟。この火事で、同じ病棟に入院していた患者約220人が避難した。
火元とみられる2階の病室は廊下を挟んで3室ずつが向かい合っており1室に1人が入院。各室それぞれが外側から施錠されている。室内に火の気のあるものはおかず、入室する際には身体検査をするという。病院側は前夜の検査では、異状に気付かなかったという。
病院などによると、男の病室は職員が開けたため逃げて無事だったが、死傷した患者の病室は鍵を開けるのが遅れたという。
asahi.com 2006年10月15日19時28分
東京・板橋で病院火災…女性患者1人死亡、4人重傷
15日午前2時10分ごろ、東京都板橋区三園1の総合精神科病院「成増厚生病院」(新貝憲利院長、689床)で、南病棟2階の隔離病室から出火、病室のうち約6平方メートルを焼いた。
逃げ遅れた女性患者(52)が煙を吸い込み死亡、4人が気道をやけどするなど重傷を負った。
病室内は6区画に仕切られ、6人が区画ごとに分かれて入っており、それぞれ外から施錠されていた。
警視庁高島平署は同日、出火直後に病室から助け出された統合失調症の患者の男(50)が、持ち込んだライターで布団などに火を付けたことを認めたため、現住建造物等放火の容疑で逮捕した。また、同病院の安全管理体制に問題がなかったかどうか、病院側から事情を聞いている。
一方、東京都は同日、成増厚生病院の立ち入り検査を実施し、入院患者の避難・誘導が遅れた点などについて、原因究明と再発防止策の提出を指示した。
高島平署の調べなどによると、出火当時、南病棟の当直看護師2人が、火元になった男の区画のカギを開けて救出した後、バケツで水をかけるなど消火活動を行ったが、病室内に大量の煙が立ちこめたため、残る5区画のカギは施錠したまま現場を離れ、119番通報したという。
同病院は、ライターや刃物などを隔離病室に持ち込むことを禁じており、入室前に看護師が患者の持ち物を検査しているが、前日夜の検査ではライターは見つからなかったとしている。
調べに対し、男は「タバコを吸うためライターを持っていた。同じ階の患者が騒いでおり、うるさくてイライラして火を付けた」と供述しているという。病室内は禁煙だが、病院の敷地内には喫煙場所がある。
同病院は精神科のほか、神経科、内科などを併設。出火当時は614人が入院中で、火事のあった南病棟には約200人がいた。
(2006年10月15日20時39分 読売新聞)

