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20061120-00000004-maip-soci-view-000.jpg JR津山線の列車が脱線、横転した事故現場=岡山市下牧で19日午前9時44分、本社ヘリから田中雅之写す

 乗客25人が重軽傷を負った岡山市のJR津山線脱線事故で、現場の西側斜面から崩れ落ちた二つの岩のうち線路脇で見つかった推定100トンの岩(縦約4・8メートル、横約5メートル、高さ約1・8メートル)は、列車が現場にさしかかる約1分前に落下していたことがわかった。

 列車は数百メートル手前を走行していたとみられ、間一髪、直撃を免れたことになる。JR西日本は、岩が線路に与えた損傷などをさらに調べ、脱線原因の特定を急いでいる。

 JR西などによると、列車は津山駅発の始発で、牧山駅を午前5時29分に出発した後、南約700メートルの右カーブで同32分に脱線。線路脇と河川敷の2か所で巨大な岩が見つかった。

 線路脇の岩の近くでは、レールと、レールに沿って設置されていたCTC(列車集中制御装置)のケーブルが落下の衝撃で切断されていた。

 レールには微弱電流が流れ、電流の流れが止まると、近隣の信号が赤になる装置があり、事故に遭った列車が牧山駅を出発した直後、同駅の信号は赤に変わっていた。さらに、同じころ、津山駅のCTC制御室で異常警報を確認。原因を調べている最中に脱線事故が起きたという。これらの装置の分析の結果、落下時刻は5時31分ごろと判明した。

 当時、列車は速度を上げながら直線では時速65〜70キロで走行しており、平均速度などから数百メートル手前を走っていたことになり、JR西は落下時の列車の正確な位置を詳しく調べる。

 また、河川敷で見つかったもう一つの岩(縦約5メートル、横約4・5メートル、高さ約0・9メートル)は、線路と県道を横切って止まっていた。午前3時50分に、県道に岩の落下でできた陥没の跡があると110番があったことから、落下時間はそれより前とみられる。

(2006年11月24日14時31分 読売新聞)



JR津山線脱線 「ゆがみが原因」 事故調調査官


 JR津山線の脱線事故で国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は19日、調査官2人を現地に派遣し、現場や車両の状態、脱線の痕跡を確認した。山側のレールに切創があり、谷側のレールには10センチ程度くぼんだ跡があったという。脱線原因について、横井透調査官は「レールのゆがみで脱線したと思う。(谷側のレールの)くぼみ辺りから脱線した形跡がある」と話した。

(毎日新聞) - 11月20日10時0分更新



JR津山線脱線 2年間で2度崩落…運転士も「落石怖い」


20061120-00000003-maip-soci-view-000.jpg 脱線事故現場付近に落ちた巨岩=岡山市下牧で19日午前9時55分、本社ヘリから田中雅之写す

 19日に発生した岡山市下牧のJR津山線脱線事故の現場周辺は過去2年間で2度の崩落があり、運転士が「落石が怖い」と不安視する区間だった。

 1両目に乗っていた岡山県津山市の無職、只佐哲男さん(57)は右肩後部をひねり、手当てを受けた。運転士の「あーっ」という声とともに「ガツン」という衝撃があったという。車外に出ると列車は木に引っかかっており、「木がなければがけ下に落ち、こんなものでは済まなかった。運が良かった」と胸をなで下ろした。

 同じく1両目にいた同県建部町の男子高校生(15)は「前の椅子にたたきつけられ、2両目から助けを求める声が聞こえた。兵庫県尼崎市の脱線事故のことが頭に浮かんで怖かった」。

 事故について、津山線で乗務する運転士は「車両を直撃する恐れもあった」と指摘し、「日々『いつ落ちてくるか分からない』という不安を感じている」と打ち明けた。山間部が多い同線では他にも危険を感じる場所があると言い、「落石検知装置の充実は最低限の措置。岩に限らず、倒木なども斜面から撤去してほしい」と訴えた。

 一方、JR西日本岡山支社の丸山俊支社長が記者会見し「防災については全力を挙げていたが、お客さまにけがを負わせ誠に申し訳ない」と陳謝した。【傳田賢史、植田憲尚、矢島弓枝】

(毎日新聞) - 11月20日10時0分更新




落石のJR津山線で列車が脱線・横転、25人重軽傷


20061119-04843916-jijp-soci-view-001.jpg JR津山線玉柏−牧山間で脱線した普通列車。現場付近には大きな落石があり、線路の一部に破断したような跡があったといい、落石が脱線につながったとみている(19日午前9時ごろ=JR西日本岡山支社提供)(時事通信社)13時13分更新

 19日午前5時30分ごろ、岡山市下牧のJR津山線玉柏―牧山駅間で、津山発岡山行き下りの始発列車(2両、乗客25人)が脱線し、横転した。

 乗客24人と運転士(44)が岡山市内の病院に搬送され、岡山県建部町、呉服店員河原順子さん(67)が胸の骨を折るなど2人が重傷、乗客23人が手や足などに軽傷を負い、岡山市内の6病院で、手当てを受けた。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、現地に調査官2人を派遣し、岡山県警と合同で現場検証した。

 JR西日本によると、同線は単線で現場は右カーブにさしかかる付近。線路脇に割れた岩(縦約4・8メートル、横約5メートル、高さ約1・8メートル、重さ100トン)があった。周辺のレールが約20メートルにわたって湾曲し、レールには亀裂(約1センチ)があり、同社は列車が通過する前に西側の斜面からの落石で、レールが破損し、脱線したとみている。

 また、岩の一部は線路から東約10メートルの県道わきの旭川の河川敷地に落ちていた。岡山西署は同日午前3時50分ごろ、「道路が陥没している」という110番通報を受け、付近の道路を通行止めにしていた。岡山市内では18日午後から断続的に雨が降り、地盤が緩んでいたらしい。

 列車は運転士1人のワンマン運行。津山駅を午前4時29分に出発した。運転士は「時速約65〜70キロで走行中、ササの枝があるのが見えたので、非常ブレーキをかけたら傾いた」と話している。現場から南約1・5キロの場所でも昨年2月に土砂崩れがあり、回送列車の運転士が軽傷を負う事故があった。国土交通省などはJR西に対策を取るよう申し入れ、JR西は昨年2月の事故の現場に落石警報機を設置していたが、今回の現場にはなかった。

 列車は、線路脇の立ち木にもたれかかるように横転し、約5メートル下の県道への転落は逃れたが、1両目の後方にいた同県津山市、無職只佐哲男さん(57)は「立ち木に救われた。あのまま転がり落ちていたらと思うと、ぞっとする」と青ざめた表情で話していた。JR西日本の丸山俊・岡山支社長は会見し、「乗客の皆さんに大変つらい思いをさせ、ご心配をかけたことを深くおわびします」と謝罪した。

(2006年11月19日23時26分 読売新聞)




JR津山線 落石で列車脱線、乗客ら25人搬送 岡山


20061119-00000015-maip-soci-view-000.jpg 脱線事故現場付近に落ちた大きな岩=岡山市下牧で19日午前8時39分、石川勝義写す

 19日午前5時半ごろ、岡山市下牧のJR津山線牧山−玉柏駅間(単線)で、津山発岡山行き普通列車(2両編成、乗客25人)が脱線、横転した。運転士と乗客計25人が岡山市内6カ所の病院に搬送され、うち2人は骨折の疑いもある重傷。現場の線路脇に落石とみられる岩があり、レールが十数メートルにわたって湾曲していることから、岡山県警やJR西日本岡山支社は落石によってレールが破損したのが脱線原因とみて調べている。

 同支社によると、横転した列車は午前4時29分津山駅発の始発。現場手前を時速65〜70キロで走行中、運転士(44)が線路を覆ったササの木を発見。非常ブレーキを掛けたが間に合わず、直後に車体が浮いて横転したという。レールの湾曲の手前には亀裂(長さ1センチ)も見つかった。

 同支社によると、線路西側斜面の高さ200メートル付近に岩盤があり、線路脇の岩(縦4.8メートル、横5メートル、高さ1.8メートル)はそこから割れ落ちたとみられる。斜面中腹には他に数個の岩が残っているという。県警岡山西署にはこの日午前4時前、現場の線路東側を通る県道が陥没しているとの通報があり、全面通行止めとしていた。岡山市内では18日から弱い雨が降っていた。

 現場付近は04年10月と昨年2月にも土砂崩れがあり、2月の土砂崩れでは回送列車が突っ込み運転士が軽傷を負った。04年10月に崩落した斜面には露出した岩が残っており、同支社はワイヤで固定して防護ネットで覆う措置を取っているが、運転士からは「落石がいつあるか分からない」と、岩の除去など抜本的対策を求める声が上がっていた。今回の現場は同月の崩落斜面の北約1.5キロ。

 1両目に乗車していた同県建部町の男子高校生(15)は「脱線の衝撃で前の椅子にたたきつけられ、2両目からは助けを求める声が聞こえた。兵庫県尼崎市の脱線事故のことも頭の中にあり、怖かった」と話していた。

(毎日新聞) - 11月19日17時13分更新


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