観光ルートになっている八幡堀にかかる浮橋(近江八幡市多賀町)滋賀県近江八幡市の観光地・八幡堀にかかる浮橋が河川法に違反しているとして、滋賀県が撤去を要請している問題で、近江八幡市は27日までに、「国の判断では、不法占有にあたらないことがわかった」として、一転して浮橋を撤去しない方針を固めた。
橋は、1995年に「かわらミュージアム」(同市多賀町)の開館に合わせ、市が舟の上に板を渡す形で架けている。県は7月、河川法に基づき、市に撤去を申し入れた。市は、事前に県の了解を得ていたとして反発したが、「県が撤去せよというなら従う」としていた。
ところが、市が国土交通省に確認したところ、同省は「可動式の浮橋は不法占用に当たらない」と判断したという。
これに対し、県河港課は「現状では不法占用に当たるという認識に変わりはないが、今後、市とも協議していく」としている。
(京都新聞) - 11月28日8時57分更新
「暴れん坊将軍」の橋が撤去へ
「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」など、時代劇にたびたび登場する滋賀県近江八幡市の八幡堀に架けられた小さな木橋が、河川法違反(不法占用)にあたるとして、県から撤去を求められていることが15日、分かった。八幡堀周辺は今年2月、国の重要文化的景観の第1号に選定され、年100万人の観光客が訪れる。惜しむ声が聞こえそうだが、来年1月末には撤去される予定。今年2月、国の重要文化的景観に選定された八幡堀に架かる、2隻の小舟を橋脚代わりにした長さ約7メートル、幅約3メートルの小さな橋が、河川法違反にあたるとして県から撤去要請を受けた。
県の琵琶湖不法占用対策室は10月25日、琵琶湖周辺の環境視察として、この橋の横を通った。小舟2隻で板をつないだ構造に、同対策室は「これは橋ではなく桟橋で河川法違反。このまま放置するのはいかがなものか。安全性の面からもほっておけない」と、近江八幡市文化政策部に改善策を求めたという。
市によると、95年に市立かわらミュージアムが開館した際に、周囲の景観とマッチするようにこの橋をつくった。堀に橋を架ける場合、県の建設許可が必要だが、市は県に企画案を「今後協議する」と報告したものの、県から承諾を得ないまま木橋を架けてしまったという。
以来10年、県の許諾を得ていないため正式名称はないが、「船橋」と呼ばれるようになり、年間100万人の観光客が訪れる人気ルートになった。
テレビや映画のロケにも使われていた。テレビ朝日系の時代劇「暴れん坊将軍」では主役の松平健(52)が悩む少年を諭すシーンが、この橋の上だった。太秦撮影所(京都)が近いこともあってテレビ時代劇「遠山の金さん」「鬼平犯科帳」「銭形平次」「八丁堀の七人」、映画「花のお江戸の釣りバカ日誌」などのロケ地になった。
指摘を受けた市は12月中旬の市議会で木橋撤去を議題にして、来年1月下旬には撤去する方針。文化政策部では「400年前にはなかった橋です。元に戻るだけ。市民からの反対もないし、県に建設許可を出してあらためて架けることはないでしょう」と話している。
日刊スポーツ [2006年11月16日8時2分 紙面から]
【参考】・時代劇ロケ地探訪 八幡堀

