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 米食品医薬品局(FDA)は19日、日本でも広く市販されている風邪薬や痛み止めの飲み薬に含まれる成分が、過剰摂取したり、飲酒を伴ったりした場合に肝臓障害や胃の出血などの重大な副作用を引き起こす危険性があるとして、薬の表示を厳格にして消費者に注意を喚起するようメーカーに求めた。

 AP通信によると、これらの市販薬の服用者数に比べて少数ではあるが、毎年数千人の死亡に関連しているという。多くのメーカーは既に自主的に表示を変更している。

 対象は、解熱、鎮痛作用があり総合感冒薬などとして市販されているアセトアミノフェンと、非ステロイド系抗炎症薬のアスピリン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン。

 アセトアミノフェンについては、多量に服用する際に肝臓障害の危険性があることを明記するよう勧告。

 非ステロイド系抗炎症薬については、60歳を超えたお年寄りが服用したり、過去に胃かいようや胃の出血があったり、血栓ができないようにする薬を飲んでいたりする場合に、胃の出血を起こす可能性があることを明記するよう求めている。

 いずれも、飲酒を伴ったり、これらの成分を含む薬を複数併用したりする場合は、副作用の危険性が高くなるという。(共同)

(2006年12月20日11時04分 スポーツ報知)


脳死移植 50例目…年間最多の10件に 高知 50例目の臓器提供について会見する日本臓器移植ネットワークの菊地耕三・チーフコーディネーター(右)=厚労省で17日午前10時42分、内藤絵美写す

 高知市の高知赤十字病院で行われた国内51例目の脳死判定に基づき、東北大学病院(仙台市)など3病院で17、18の両日、50例目の脳死臓器移植が行われ、無事終了した。

 東北大学病院では左肺、肝臓、膵臓(すいぞう)と右側の腎臓が、それぞれ40代女性、40代男性、30代男性に移植された。1施設の患者3人に臓器が同時提供されたのは、1997年の臓器移植法施行以来初めて。このほか、心臓は国立循環器病センター(大阪府吹田市)で30代女性に、左側の腎臓は岡山大学病院(岡山市)で40代男性に、それぞれ移植された。

 東北大学病院で移植を受けた3人の容体は安定している。同病院の里見進院長は手術後に会見し、「麻酔科医などスタッフをそろえるのに苦労したが、無事対応できたのは病院の総合力のためで、うれしい」と話した。

(2006年12月18日19時54分 読売新聞)


アルコールによる脳へのダメージ、回復は可能=研究 12月18日、 欧州の研究者らがアルコールによる脳へのダメージは回復可能だとの研究結果を発表。写真は8月、中国の山東省でビールを飲む男性(2006年 ロイター/ Nir Elias)

 [ロンドン 18日 ロイター] 欧州の研究チームは18日、アルコールの過剰摂取は脳細胞にダメージを与えるが、一部の脳細胞は再生される可能性があるとの研究結果を発表した。ただアルコール依存者については、大量飲酒の期間が長くなればなるほど脳細胞の再生能力は落ちるとし、できるだけ早く飲酒を控えるべきだと警告している。

 独ブルツブルク大学のアンドレアス・バーチ博士は「研究の核心部分はアルコール依存者にとって節酒は報われるという点で、脳の一部が再生されて機能が改善することにある」と述べた。


脳死移植 法施行10年目で年間提供数が初の2ケタ 国内の脳死臓器提供数の推移

 臓器移植法に基づく50例目の脳死臓器移植が17日、大阪府吹田市の国立循環器病センターなどで実施された。臓器移植法施行(97年10月)から10年目という節目を迎える中、06年の年間提供件数は10件で初めて2けたに乗った。田中紘一・日本移植学会理事長は「期待より遅い歩みだが、一つの区切り」と評価する。【大場あい、元村有希子、野田武】


 病気腎移植問題で、腎臓摘出手術の妥当性を検討する厚生労働省の調査班(班長=相川厚・東邦大医学部教授)が16日、大阪市で第1回会合を開いた。

 調査方法とともに、早ければ1月末までに結論をまとめる方針を決めた。

 川崎医大川崎病院、岡山協立病院など5病院で行われた計6件の病気腎摘出が対象。摘出手術の執刀医らに対する聞き取り調査などを行い、医学的、倫理的な観点から摘出が適切だったか調べる。班員には5病院の院長も含まれている。

 相川班長は「患者に不利益がなかったか、ちゃんとした説明がなされていたかといったことを検証していきたい」と語った。

(2006年12月16日22時9分 読売新聞)


 【ジュネーブ=渡辺覚】米厚生省傘下の研究機関、米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)によると、男性への包茎手術が、エイズウイルス(HIV)への感染率を半減させる効果があることが分かった。

 この研究は、13日にNIAIDが発表したもので、アフリカのケニアとウガンダで、HIVに感染していない成人男性計7780人を対象に実施。被験者の中から一部を無作為に選んで包茎手術を施し、手術を受けなかったグループとの間で、2005年9月以降のHIV感染率を比較した。

 その結果、手術を受けたケニアのグループの感染者数は、手術を受けなかったグループの47%にとどまり、ウガンダでも同52%と、エイズ感染率は半分だった。

 研究者らによると、包茎の男性器は粘膜質の部分が多いため、HIVへの感染率が高いとみられるという。エイズ対策を進める世界保健機関(WHO)は、研究成果に高い関心を示し、エイズ被害が深刻な開発途上国などに対し、手術の普及や技術支援の拡大を検討する方針を示している。

(2006年12月16日21時4分 読売新聞)


石坂浩二さん、医学公開フォーラムでがん手術体験語る 日本医学会公開フォーラムで講演する俳優の石坂浩二さん(東京都文京区の日本医師会館で)

 がん治療の現状を紹介する日本医学会公開フォーラム(読売新聞東京本社など後援)が16日、東京都文京区の日本医師会館で開かれ、4年前に大腸がんの手術を受けた、俳優の石坂浩二さん(65)が、患者の立場から、病気に向き合う姿勢などを率直に語った。

 詰めかけた約500人の聴衆を前に、石坂さんは「最初、痔だと思って検査を受けたら、医師から『立派ながんです』と言われてしまいました」と、告知のいきさつをユーモアを交えて披露。

 2002年5月に手術を受け、手術翌日には歩く練習を始めたこと、2週間後には仕事に復帰したことなどを丁寧に話し、「信頼できる医師に出会えたことは幸せだった」と振り返った。


 深刻な薬害を引き起こし、約40年前に販売が停止された「サリドマイド」について、九州大医学研究院等倫理委員会は14日、全身に潰瘍(かいよう)ができる難病「ベーチェット病」を発症した九州在住の男性患者への使用を承認した。

 倫理委によると、患者は10代前半で、腸に潰瘍ができ腹痛や下血などの症状が出る腸管型のベーチェット病。

 一般の免疫抑制剤では効果が得られず、昨年4月から信州大病院でサリドマイドの服用を始め、症状が改善した。

 このため、居住地に近い九州大病院で引き続き同じ治療を行い、安全性と有効性を検討する。

 サリドマイドはかつて催眠鎮静剤として販売され、胎児の手足に重い障害が出るケースが相次いだ。

 近年、がん治療薬として一部で使用されているが、薬害被害者からは慎重な使用を求める声が上がっている。

 倫理委は「薬害につながる危険は否定できず、別の患者に使用する場合は倫理委で改めて審議する」としている。

(2006年12月14日23時18分 読売新聞)


 【ワシントン和田浩明】米食品医薬品局(FDA)は12日、日本でも販売されている「パキシル」(塩酸パロキセチン水和物)などの抗うつ剤すべてで、服用すると自殺のリスクが高まるとの添付警告の対象を、現行の「小児と思春期の患者」から24歳以下に拡大するよう精神薬の諮問委員会に提案した。同委は対象の拡大を妥当と判断した。

 FDAがパキシルやプロザック、ゾロフトなど11種の抗うつ剤に関する372件の治験データ(計約10万人分)を調べたところ、18〜24歳の患者で偽薬を服用した場合に比べ、自殺や自殺未遂、自殺願望を持った事例が有意に多かったという。

 米メディアによると、警告の強化は自殺した患者の家族らが求めているが、臨床医などからは「有効な薬の使用に歯止めをかける場合もある」と慎重な対応を求める意見も出ている。パキシル製造元の英グラクソ・スミスクライン社の今年1月の発表では、「世界100カ国以上で使われ、1億人以上の使用実績がある」という。


 人体のさまざまな臓器や組織の細胞に成長する可能性を秘めたヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)の作製を、国立成育医療センター研究所(東京・世田谷、倉辻忠俊所長)が文部科学省に申請していたことが12日、明らかになった。

 ES細胞の作製には、人間の生命の萌芽(ほうが)である受精卵を使うため、同省は、14日の生命倫理・安全部会専門委員会で慎重に審議する。

 申請が承認されれば、京都大再生医科学研究所(京都市)に次ぐ国内2施設目。今回の申請は、医療に応用できる品質のES細胞をつくることが目的だ。

 ES細胞は、不妊治療で余った受精卵を培養して作製する。その過程で、培養液などにウシの血清やマウスの細胞を使うのが一般的。京大もこの方式だ。

 しかし、この方法だと、動物の細胞に含まれる未知のウイルスやたんぱく質が混入する可能性があるため、実際の医療には利用できない。

 このため、同省から承認が得られ次第、培養液などに人間の血清や細胞を利用し、医療応用可能なES細胞の作製を目指すという。

(2006年12月13日3時9分 読売新聞)



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