【西の岡で進められている古墳の調査(7日、串本町串本で)】 串本町の串本小学校を囲む丘陵「西の岡」(標高52メートル)に古墳がある可能性が高いことから、県教委文化遺産課は、確認の調査を進めている。丘陵は県の急傾斜地崩壊対策事業で切り下げる計画があるためで、古墳が確認されれば今後の対応を検討する。
同課によると、西の岡では町内の男性が所有している勾玉(まがたま)が、1898年に出土したとされている。紀南文化財研究会が1950年代に行った現地調査で川原石も確認されていることから、古墳がある可能性が高く、県の埋蔵文化財包蔵地所在地区に登録されている。
調査は4日から始まった。職員ら4人が丘陵の南側の平地約400平方メートルで深さ10〜20センチの溝を数カ所掘って、遺構や遺物などを確認作業をしている。
調査は13日までの予定。遺構などが見つかれば、本州最南端の古墳として注目される。同課は発掘調査に着手するとともに、急傾斜地崩壊対策事業については県串本建設部などと協議し、計画の見直しも含めて今後の対応を決める。
確認されなかった場合、後世に伝えられるよう調査結果を記録する。
勾玉はコンマ形に湾曲した弥生や古墳時代の装飾用の玉で、丸い部分の貫通孔にひもを通して首飾りにした。町内の男性が所有するものは、碧玉製の可能性が高く、長さは4センチ。
急傾斜地崩壊対策事業は防災対策の一環。2009年度の完了を目指し、来春に進入路の工事を始める。切り下げによってできる平地は地震発生時の避難地として利用する計画で、串本小学校の移転や給食センターの建設の候補地にもなっている。
(紀伊民報) - 12月8日17時2分更新