航空自衛隊那覇基地所属の2等空尉の私有パソコンから、警備訓練などのデータがファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介し、ネット上に流出した問題で、この隊員は、私有パソコンの業務利用を厳しく制限した今年2月の次官通達後も、無許可で職場にパソコンを持ち込み、業務用データを保存していたことが分かった。
防衛庁は規則違反に該当するとみて、「厳正に処分する」としている。
防衛庁と空自によると、この隊員は今年3〜8月、イラクの復興支援活動部隊の一員として中東・カタールに派遣された際、居住区で使用するために私有パソコンを持参したが、実際には職場に持ち込んでいた。次官通達後、私有パソコンの職場への持ち込みは許可が必要だった。この派遣期間中、隊員は、米軍から提供された中東で活動する米軍の輸送業務態勢の文書を、私有パソコンに保存。今回、他の情報と一緒に流出した。
空自の調査では、ネット上に文書が流出したのは、11月24日。帰国後、外付けのハードディスクにデータを移していたが、音楽を聴くために自宅の別のパソコンにハードディスクを接続した際、ウィニーを介して流出したという。隊員は「(業務用データは)消したつもりだった」と話している。
一方、空自北部方面隊や陸自中部方面隊の隊員の私有パソコンから、最近になってネット上に情報が流出していることが新たに判明。防衛庁も事実を把握し、調査しているが、「情報流出が拡大する恐れがあるので公表できない」として、一切の説明を拒んでいる。
(2006年11月30日21時36分 読売新聞)